凪は何故すべてが辛くなったの?『凪のお暇』から考える平成版セルフケア

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皆さんは『凪のお暇』というマンガをご存知でしょうか?
最近はドラマ化したことでも話題を集めていました。
凪のお暇では場の空気を読みすぎていつも損をしてしまう女性・凪が、会社を辞めて郊外へ引越し新たな環境で生活を始めるというストーリーになっています。

そんな凪は何故現在の環境に辛くなってしまい会社を辞め、新しい生活を切ろうと思ったのでしょうか?
今回は、凪が会社で感じた心情を解説しつつ、凪のお暇から見えてくるセルフケアの重要性についてご紹介していきます。

凪は何故すべてが辛くなったのか?

凪という女性はとても周りを観察し、周囲の人を大切にしている人物です。
しかし、空気を読みすぎた結果、会社を辞めて全てをリセットし新しい生活を送ることになります。
なぜ凪は現在の環境をすべて捨てて、新たな生活を送ることを決意したのでしょうか?

その理由は、多くの人が共感できる凪の性格にあります。

先程凪は周囲の人を大切にしていると書きましたが、人を大切にしているというよりも自分が傷付いても相手を傷付けないように考える女性だと言えます。
実際に物語の中でも、上司が凪の同僚のミスを指摘するのですが、凪は自分のミスだということにして代わりに怒られてしまいます。

また、本当はお弁当を作ってきていたのに、同僚からランチに誘われてしまい、NOと言えず一緒にランチに出かけたりするのです。
凪は自分が決定したことで相手が傷付き、自分を嫌ってしまうのではないかということに対して、とても敏感なのだと考えられます。
凪のように、いつも場の空気を読んで本心でないことを言ったり、行動したりする方は多いです。
特に日本人は元々集団での協調性を重視する文化があり、相手の考えていることを読み取って先に行動に移すことを「おもてなし」として評価しています。

以前「KY(空気が読めない人)」という言葉が流行したためか、空気を読むことが正しい、空気が読めない人はおかしいという考えが強まったことも現代人が空気を読みすぎてしまう要因の一つだと考えられます。

「空気を読む」という行為は、常に周囲の反応を伺いながら、自分がどんな反応・行動をするべきか頭をフル回転させながら考えているため、非常に気疲れしやすくなります。
また、空気を読むために自分が本来考えていたことや思いを否定することもあるため、精神的な負担は非常に大きいです。

凪も、常に空気を読むことで精神的なストレスが本人も気が付かないうちに重くのしかかっていたのでしょう。
そんな心がギリギリの状態で、唯一の拠り所であった彼氏の悪口とも取れる発言をきっかけに、凪は会社を辞めてしまうことになります。
心が折られてすべてが辛くなり、現在の環境から逃げ出すきっかけというのは、些細なことからも起こり得るのです。

精神が限界を迎える前に表れるサイン

凪は彼の発言を聞いた途端、過呼吸になってしまいその場で倒れてしまいました。
凪の場合、心が折れた瞬間に症状が出ていましたが、実際には精神が限界を迎える前に体から様々なサインが表れる場合があります。
具体的にどのようなサインが表れると、限界が近くなっているのでしょうか?

寝付けない、眠ってもすぐ起きてしまう

夜、なかなか寝付けなかったり、眠ってもすぐに起きてしまったりする場合は、体だけでなく精神的に不調をきたしているサインと言えます。
強いストレスを抱えている場合、自律神経は交感神経が優位になります。

交感神経は日中の活動的な時間に優位になるもので、基本的には夜になると体がリラックス状態になる副交感神経が優位になるのですが、ストレスによって夜もずっと交感神経が優位になってしまうのです。
寝付けない、浅い眠りしかできない人は常に寝不足の状態に陥ってしまい、仕事でのパフォーマンスにも影響を及ぼし、ストレスはさらに増大して悪循環をもたらしてしまうでしょう。

いつも体がだるい、疲れている

デスクワークで体を動かしていないにも関わらず常に体がだるい、疲れていると感じたら、精神からの影響でだるさや疲れを感じているかもしれません。
特に、「ちゃんと眠っているのに」、「毎日お風呂に入ってリラックスしているのに」と考える方は精神面でストレスを抱えていないか考えてみましょう。

遅刻する回数が増えてきた

仕事に遅刻する回数が増えてきた場合も、精神的なストレスが影響していると考えられます。
出掛けるまでの準備は以前と変わらないものの、家を出る30分前くらいになると急にやらなくてもいいことに手を出してしまい、結局遅刻につながってしまうというケースです。

自分では「仕事に行きたくない」と思っているわけではないものの、ストレスが掛かりすぎて体が仕事へ行くのに拒否反応を示している可能性があります。
自覚がないのになぜか遅刻する回数が増えてきているという方は、精神的に限界が近いかもしれないので注意しましょう。

『凪のお暇』から考える、平成版セルフケア方法

凪のお暇では、会社だけでなく人間関係まですべてを辞めた凪が100万円だけ持って郊外の6畳一間のアパートを借り、新しい生活を送り始めます。
新しい生活を送っていく中で、また新しい人間関係を築いていくのですが、そんな中で現実に生きる人達にも活用できる考え方が見つかります。

他人よりも自分と向き合う

凪のように空気を読みすぎてしまう人の多くは、他人の反応や行動、気持ちに対して敏感なのに、自分とはなかなか向き合えない傾向にあります。
これは自分が嫌われないために、自分を犠牲にして相手を尊重しているからです。

自分を犠牲にしている状況が続けば、いつかは心も疲れてしまいます。
他人と向き合う前に、まずは自分と向き合って、自分はどう思っているのか、自分はどのように行動したいのか、自分は何が好きなのかを思い描いてみましょう。

他人から評価されることがすべてではない

空気を読みすぎてしまう人の共通点として、周りから嫌われたくないと感じていることが挙げられます。
確かに、例えば仕事上で上司に認められれば昇級につながる可能性もあり、他人からの評価を気にしている人も多いでしょう。
しかし、他人から評価されることがすべてではありません。
凪のお暇でも、他人からの評価がすべてではないことが分かるシーンが発見できます。

例えば凪が住むアパートの上階に住むおばあさんは、身なりや言動から貧しそうに見え、実際に自販機のおつりを覗いたり、無料のパンの耳を貰いに行ったりすることから、近所の人から「おつり漁りババア」と呼ばれていました。
しかし、凪がおばあさんの部屋へ行くとそこには自宅をホームシアター化させ、映画ライフを満喫していることが分かるのです。

パンの耳もチョコレートやナッツを付けて、オリジナルの節約お菓子を作り、映画のお供として食べていました。
一見、他人からはお金がなくて貧しそうに見えていても、おばあさん本人はとても毎日を楽しく過ごすための工夫をこらし、お金がなくても心が豊かな生活を送っています。
他人からどう評価されても、自分が良いと思ったことを他人に合わせて変える必要はないのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

凪のお暇では辛かった環境を離れ、色んな人と出会うことで凪が変わっていく様子が描かれています。
もし今いる環境で精神的に辛さを感じている方は、一旦自分が置かれている環境を客観的に見たり、自分と改めて向き合ったりしながら、少し距離を置いてみてはいかがでしょうか?

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