人物写真をキレイに撮るコツ教えます!

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人物写真、いわゆるポートレート写真は撮影が非常に難しいとされています。物や景色と違い人間の表情は、その瞬間ごとに変化していくものなので撮影が難しいのです。スマートフォンで写真を撮影する機会が多いですが、上手く写真が撮れない人も多いと思われます。写真を上手に撮るには、コツとテクニックを身に付けることで素人でも人物写真を上手く撮影できるようになります。

今回は、綺麗なポートレート写真を撮るコツをご紹介しましょう。

 

ポートレート写真の基本

ポートレート写真の被写体は人間です。人間のプロポーションは縦長のため、構図を縦位置にすることで写真に違和感を感じなくなることでしょう。

モデルのポーズにもよりますが、基本的には縦位置を基本にポートレート写真を撮ります。縦位置の撮影は、背景を整理しやすい特徴があるため、風景を気にしないのであればこれだけで写真が撮りやすくなることでしょう。

一人なら縦位置で良いのですが、3人など複数人の場合は、横位置の構図にしたほうが写真が撮りやすいです。縦と横の構図を説明しましたが、斜めの構図もあります。斜めは、写真の躍動感を増すことができる構図が撮れます。

動きを出すために斜め撮りは有効ですが、角度などその場での状況の経験が重要になるため、上級者向けの構図になります。このような構図を意識すると写真の上達は格段に速くなることでしょう。基本の構図を説明したので、次は様々な構図を紹介します。

【三分割法】

三分割法は撮影の王道と呼ばれるほど使いやすい構図となります。この構図を使うことで、それらしい写真を撮ることができるようになる万能な構図と言えます。

画面に「#」のような線をイメージすることで縦横に三分割し、線の交点に被写体を配置することで安定感のある写真を撮ることができます。ポートレートでは人物を被写体としているので、顔や目を交点に配置することでバランスが良くなります。真ん中に被写体を置かないため、被写体の反対側にスペースが生まれます。このスペースは、さまざまなことに応用が利くため、三分割法を練習してみましょう。

三分割法は王道なので、もっと面白い写真を撮りたい人は、三分割から四分割に挑戦してみましょう。三分割法では、画面を9分割して線の交点に被写体を配置する手法でしたが、四分割法は画面を16分割する構図となります。三分割法よりもスペースが空きやすいため、表現の応用が幅広くなります。

スペースが空くことによって被写体と空間によるストーリー性が浮き出てくるため、写真に深みを持たせることができるでしょう。ポートレート写真では、出来るだけシンプルな空間で人物を撮る方が良いでしょう。あまり派手な背景だと、人物が主役なのに主張が弱くなってしまいます。そのため、被写体の主張が丁度良いような場所なら写真は上手に撮れます。

【Balancing Elements】

三分割法は写真の王道的構図でしたが、活かせない場合があります。そのような場合には、Balancing Elementsという被写体のバランスを取る手法を使いましょう。被写体に注目が集まりすぎて余ったスペースに何もないと非常にバランスが悪い見た目になってしまいます。

そこで、注目すべき被写体を左右のどちらかに配置して、余ったスペースに第二の被写体を奥に配置するようにします。すると遠近法で奥行き感が出て、バランスの良い写真にできます。

被写体を中心から外すことで印象が格段に強くなることもあり、面白い構図で写真を撮れることでしょう。

【日の丸構図】

被写体を左右に配置する手法を紹介してきましたが、あえて中央に配置する手法を紹介します。画面の真ん中に日の丸のように被写体を配置する「日の丸構図」は、初心者が陥りやすい失敗例として扱われています。

しかし、日の丸構図はメインの被写体以外をぼかしたりすることで、良い写真を撮れる構図でもあります。ただ人物の顔や物を真ん中に配置しただけでは、良い写真とは言えません。人物の表情が豊かであったり、犬の鼻をアップにした写真は、日の丸構図にしても印象の良い写真にすることができます。

日の丸構図は、存在感を出したい時に有効な手法です。被写体に近くなることで、周りの不要物を排除できることで存在感が増すことがメリットでしょう。日の丸構図は、扱いが難しく初心者の失敗例のお手本ができてしまいます。存在感を増すこともできる日の丸構図を練習して、経験を積んでいきましょう。

【対角構図】

構図の基本で触れた斜め撮りがこの対角構図となります。被写体を垂直、水平に配置して写真を撮っていた手法と異なり、被写体を斜めに配置する手法です。斜めにする利点は、被写体の動きを出すことや奥行きを出すことができることです。

この手法では、画面の対角線を意識することは絶対ではありません。被写体が斜めになっているものやカメラ自体を傾けて斜めにしたりと自由に斜めの構図を作ることができます。この対角構図は、三分割法や四分割法と合わせることで使いやすくなります。三分割法や四分割法を使っている人は、対角構図に挑戦してみましょう。

 

ポートレース写真の構成要素

ポートレート写真の構図について説明しましたが、構図だけでなく構成要素にも気を付けましょう。ポートレートを構成する要素として、「ポーズ」、「ライティング」、「カメラポジション」が重要となります。それぞれがどのような意味があるのか説明しましょう。

ポーズ

ポートレートは被写体であるモデルが、自分が撮られているということを認識しなくてはいけません。自分が撮られていると気付かないで撮られた写真はポートレートではなくスナップ写真と呼ばれています。ポートレートは撮影者と被写体で写真を作り上げます。被写体であるモデルの表情やしぐさ、ポージングは、ポートレートを構成する上で非常に重要となります。

ライティング

ライティングとは、光の当て方のことです。屋内ならライトを動かして光の角度を調整できますが、屋外ならカメラマンとモデルが動かなければいけません。光の当たり方でモデルの表情やポーズは、意味が変化していきます。光の質にも注意しましょう。

光には質があり、硬い光と柔らかい光があります。硬い、柔らかいとはどういうことかというと、陰影がはっきりとしているかどうかです。硬い光が当たれば、コントラストが高くなり影がはっきりとした写真になります。反対に柔らかい光なら陰影がぼやけて柔らかい印象がモデルに生まれます。

カメラポジション

モデルをどこから撮るかによって写真は全く違うものになります。写真とは見えるものが全てである2次元的なものです。カメラマンの後ろの背景なんて写真を見ている人は気にしません。モデルと背景、フレームに収まった被写体だけで構成される写真は、カメラマンから見る位置が全てになります。カメラポジションは写真の全てを決定づけるものだと認識しましょう。

ポートレート写真をキレイに撮るためには、様々なことを注意し案ければいけません。構図からモデルの表情、光の質と当て方、そしてカメラマンのポジションで写真は簡単に変化していきます。

まずは、三分割法などの王道的な技術を駆使してポートレート写真を撮影してみましょう。慣れてきたら難しい構図に挑戦してみたり、モデルのポージングや光の当て方にも気を付けて撮影をしてみてください。今までとは一味違う写真が撮れるようになってカメラが数倍楽しいものとなるでしょう。

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