【まとめ】平成が生んだ「ゆとり世代」、今後の行く末

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「ゆとり世代」と言ったら多くの人がマイナスに感じることでしょう。そんなゆとり世代である人達は、自分がなりたくてなった訳でもないのに、世間から批判されることが多いです。今後、次世代を担ってくいくべきゆとり世代ですが、どんな特徴があるのでしょうか?ここでは、特徴を交えて今後の行く末を解説していきます。

 

そもそもゆとり世代とは?

ゆとり世代とは、一般的にゆとり教育を受けてきた世代のことを指す言葉です。詰め込み教育であった教育方針を訂正し、思考力を鍛えるためにゆとりを持った教育方針にすべきと1980年度から2010年代初期まで行われた教育です。

そんなゆとり教育を受けてきた世代は、1987年の4月2日生まれから2008年4月1日生まれがあたることになります。2019年度時点では11歳から32歳の人達がゆとり世代です。その中でも1995年生まれは小学校から高校までの12年間を全てゆとり教育で過ごした世代です。唯一の「フルゆとり世代」と呼ばれています。

1996年生まれ以降は小学校や中学校で脱ゆとり教育に切り替わり、現在はゆとり教育が廃止されています。

ゆとり教育が終了した直後に小学4年と中学2年を対象に行われた国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)では、全教科で過去最高得点という数値を叩き出しました。これにより、文部科学省は「脱ゆとり教育」に自信を持っていると時事通信で報じられました。

そして「ゆとり教育」は失敗だったと多くの人にバッシングされ、会社ではゆとり教育を受けた者は「これだからゆとりは…」とバカにされる風潮になってしまったのです。

 

ゆとり世代の特徴とは?

ゆとり教育を受けていきたゆとり世代にはいくつかの特徴が挙げられます。

叱られることに耐性を持っていない

ゆとり教育では順位をつけることなく、成績が良くても悪くてもそれは「個性」と受け止められた世代です。成績が悪くて怒られるということを経験してきた世代ではありません。

叱る程度で注意したものの、そのような場面に慣れていないゆとり世代から見れば酷く怒られているように感じてしまいます。上司から怒られたと思ってしまうと、モチベーションを大きく下げてしまう人も多いため、会社をすぐに辞めてしまう人もたくさんいます。挫折から立ち直りにくいのがゆとり世代の特徴です。

今までやっていきた労働形式に重要性を見出せない

ゆとり世代にはビジネスマナーや会社の慣習で、意味のないものと感じたら切り捨てる人が多いです。決められた服装や、勤務時間、朝礼や終礼、会議、手書き作業など在籍している社員が必要と思っていることでも、ゆとり世代には非合理的や意味がないものと感じてしまうのです。特に毎日残すべき日報や報告書は誰も見ていないと感じるせいか、きちんと残す人が少ない傾向にあります。

効率良く成果を出したがる

ゆとり世代は成果を効率良く出したがる世代です。ゆとり世代の多くは学生時代にインターネットが普及し始めたので、ツールを使って簡単に作業を進める人が多くなりました。そういったことから、上司の古典的なやり方を気に入らない人が多く、すぐに成果が出せない仕事や正解がない仕事を嫌がる傾向にあります。

指示がないと動けない

ゆとり世代の特徴として自主性がないことも挙げられます。言われたこと以外やらない人や、上からの指示を待つばかりの人が多いです。自主学習の時間が多かったゆとり教育は、自由な時間の使い方は人それぞれだと言われてきました。

好きなことを最優先してもいいという価値観なため、そのせいかゆとり世代は指示がなくなれば自分が好きに過ごせる時間だと思ってしまう人も多いようです。好きでなければ最低限のことしか行わないので、マニュアルにある仕事をクリアすれば、今日の仕事はこなしたと考えてしまいます。

飲み会に参加しない

ゆとり世代には飲み会に参加しない人が多いです。理由は、飲み会は仕事の一部だと捉える人が大半で、業務時間以外は自分の好きなことをしていたいと望むからです。プライベートを重視してしまうので、どうしても飲み会の参加率は低くなります。

しかし、自分の好きな事に集中したがる世代ではありますので、ゆとり世代にはフィギアスケートの羽生選手やメジャーリーガーの大谷選手のような勉強や仕事の場以外で活躍する大物も生まれたと言われています。

 

ゆとり世代は困っている

上司からたくさんの嫌みを言われてしまいがちなゆとり世代は、様々なことを言われすぎて困っているのです。よく言われる「これだからゆとりは…」という言葉は、事あるごとに言われるため不快に思う人がたくさんいます。

中には、「円周率は3って習うんでしょ?」と言ってくる上司が多いようで、きちん3.14として習ったにも関わらずゆとり世代というだけで馬鹿にされてしまう風潮になっています。

また、パソコンが得意な世代だと思われがちで、入社したばかりの人に対して難しいパソコン業務を押しつけてくる上司もいるそうです。ゆとり世代の人でなくてもパソコンが得意な人がいるように、ゆとり世代でもパソコンが苦手な人はいます。

確かに学生時代からパソコンに触れるわけですから、昭和世代の人よりかはパソコンができるように思われますが、個人差があり、こう言われて困る人も少なくはないようです。

 

ゆとり社員にはどう接したらいいのか?

ゆとり社員として入社後、すぐに退社してしまう人は多くいます。仕事が指示待ちになる傾向がありますが、ゆとり世代の人達は失敗をしないためのリスクをとっていると考えてください。怒られる経験が少ないゆとり世代は、失敗を怖いものとして恐れています。そのため慎重に動いてしまう傾向にあります。

そんなゆとり世代には怒るのではなく、「どうしたら良くなるのか」を一緒に考えてあげるのが良い方法です。仕事のミスについて一緒に考えるスタンスを取ることによって信頼を図れます。強めの口調になるのは極力控えるようにし、本当に必要な時にきちんと叱ってあげましょう。

また、ゆとり世代でも貢献や役に立ちたいと思ってる人は多いです。ゆとり世代はさとり世代とも言われるように、お金や地位に対する欲が薄く、悟りを開いたかのような世代とも言われています。

そんな世代だからこそ、企業のビジョンに共感できれば、仕事の意欲がどんどん沸いてきます。昇進や昇給など目先の報酬で動かすのではなく、仕事が誰かの役に立つことでやりがいも生まれ、楽しいことなのだと伝えられるようになれば、素晴らしい人材になり得るはずです。

 

ゆとり世代から学べること

ゆとり世代で活躍する人の中には、失敗を恐れてしまう人もいれば、効率を重視し物怖じせずに仕事を行う人もいます。特に、物怖じしない姿勢は今後の日本を創っていく私達には必要なことだと言えます。昭和世代が上の世代に色々言われてきたように、ゆとり世代を批判した所で良いことは生まれないでしょう。

更には、ゆとり世代が仕事を教える立場になった時もこの繰り返しが行われているようになります。見本であるべき昭和世代がゆとり世代を支えていかなければ、会社を支える部下はいなくなってしまうことでしょう。ゆとり世代を馬鹿にするのは止めて、今のゆとり世代に必要なことを考えることが必要です。

現在の社会は、ゆとり世代が働きにくい社会になっていると言えます。行ってきた教育が違うので批判したくなる面は多いでしょう。しかし、今後社会を担うべきゆとり世代にはゆとり世代に必要な教え方やアドバイス方法があります。特徴を知って、大切な社員の一員として見守ってあげましょう。

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