「優しい笑い」が最大の武器 サンドウィッチマンから学ぶ成功の秘訣!
今や国民的人気を誇るお笑い芸人コンビのサンドウィッチマンですが、近年ますます人気は右肩上がりとなっています。
そんなサンドウィッチマンは、なぜこんなにも幅広い年代の人々から支持を受け、芸人として成功を収めることができたのでしょうか?
時代の寵児とも表現しても過言ではないサンドウィッチマンの2人についてご紹介しつつ、彼らからどんな成功の秘訣が学べるか解説していきます。
Contents
サンドウィッチマンとはどんな芸人コンビ?
まずは「サンドウィッチマン」についてご紹介していきます。
サンドウィッチマンは、ツッコミ担当の伊達みきおとボケとネタ作成担当の富澤たけしの2人からなるお笑いコンビで、ファンの間では「サンド」という略称で親しまれています。
本格的なブレイクのきっかけは、2007年に開催されたM-1グランプリでの優勝です。
それから程なくして彼らはテレビで引っ張りだことなり、人気お笑い芸人のスターダムにのし上がっていきました。
現在では「サンドのお風呂いただきます」や「坂上どうぶつ王国」、「帰れマンデー・見っけ隊!!」など地上波テレビで10本以上ものレギュラー番組を持ち、本業以外にもテレビで見ない日はないくらい大きく活躍の場を広げています。
また、本業のお笑いやテレビのMCだけでなく、彼らの出身地である宮城県での活動も精力的に行っており、みやぎ絆大使や東北楽天ゴールデンイーグルス応援大使、宮城ラグビー親善大使などを務めています。
「日経エンタテインメント!」誌が行ったアンケート調査では、サンドウィッチマンは2018年と2019年の2年連続で「好きな芸人」の項目で1位という結果を残しました。
この結果からも、サンドウィッチマンはテレビ業界から好かれているだけでなく、何よりお茶の間の人たちからの熱い支持を受けていることが分かります。
また、彼らの人気はテレビの前の視聴者だけに留まりません。
地元の仙台で行われた単独ライブの感想を見てみましょう。
DVDで何度も観てきた
サンドウィッチマン単独ライブ。
念願の初参戦。
オープニングの出囃子がなり、サンドのお二人が袖から出て来た時、本当に泣きそうになりました。
チケットの競争率が年々増してるけど、また行きたい!
引用元:https://twitter.com/gCNoQ7eKNt2njzq/status/1180846105153560576
SNSではこのような熱量のある感想が多く見られ、本業であるお笑いライブの人気も高いことがわかります。
また、年々チケットの競争率は上がっており、現在もサンドウィッチマンの人気は伸び続けていることが読み取れます。
庶民的な暮らしぶりが共感を呼んでいる?
このように順風満帆に思えるサンドウィッチマンの活躍ですが、M-1で優勝してブレイクするまでには約10年間にも及ぶ売れない下積み時代がありました。
仙台商業高校の同級生であり同じラグビー部の一員であった伊達と富澤は、高校卒業から数年後にコンビを結成し上京します。
しかし、それから30歳になるまでの5年以上、お笑いライブには出演するもののテレビ出演には恵まれず、アルバイトをしながら2人で同居して極貧生活を送っていました。
売れない下積み時代には、20代という恋愛盛りの時期であるにも関わらずガールフレンドを作るような精神的・金銭的余裕はなく、そもそも財布に100円も入っていなかった程の貧乏暮らしだったと2人は語っています。
M-1グランプリで優勝を飾った時の感想も、「やっと“金返せる”と思った」とのことから、本当に苦労した時代が長かったたことが分かります。
このように下積み時代が長かったことも大きく影響しているのか、大人気芸人となって結婚し2人とも家庭を築いている現在でも、趣味は高校野球鑑賞やプロ野球観戦などと語り、実に落ち着いた暮らしぶりで視聴者やファンからは「親近感が湧く」ともっぱら話題です。
実際に、このようなコメントもよく見られます。
定義山の三角お揚げ(激安でめちゃうま)と
名取のセリ鍋が
定期的に食べたくなります…三角お揚げの有名店には「好物だ」と語るサンドウィッチマン伊達ちゃんのインタビュー記事が貼ってあって、ますます親近感がわいたよ
引用元:https://twitter.com/shinoegg/status/1179518410696212480
伊達の趣味の1つは地方の美味しいグルメ巡りで、激安なお揚げを「好物だ」と語る姿はファンが抱く親近感の一因になっています。
また、このようなコメントもあります。
サンドウィッチマンの爆笑ライブ
おもしろかった~
浪江のこといろいろ知っていて
親近感があった
引用元:https://twitter.com/go935123/status/1160539535681318913
福島県浪江市は、サンドウィッチマンの地元ではありませんが、宮城に近く同じ東北です。
地元の人に楽しんでもらうために、ネタ作りの際にライブを行う地方のことをあらかじめ調べ、観客に共感してもらえるようなネタ作りをしているのだと考えられます。
このように、ステージや舞台、テレビなどに出演して脚光を浴びる存在でありながらも多くの視聴者や観客、ファンから「親近感が湧く存在」と認識されていることもサンドウィッチマンの人気の大きな秘訣と言えるでしょう。
幅広い年代から支持を受ける「誰も傷つけない優しい笑い」
何よりの彼らの人気の理由である、お笑いのネタについて触れていきましょう。
サンドウィッチマンのネタはとても綿密に設定された世界観の元で成り立っており、定番ネタは架空の場所で寸劇を行う形式です。
ハンバーガーショップやアパレルショップ、カラオケ店など日常的で親近感の湧く舞台設定の中で、ボケ担当の伊達が店員役、ツッコミ担当の富澤が客といった配役で会話が繰り広げられます。
とぼけたセリフを連発する伊達の決め台詞は、まともなことしか言っていないはずの富澤に対する「ちょっと何言ってるか分からない」というものです。
思わず観客も「何言ってるか分からないのはお前の方だ!」富澤と一緒になってツッコミを入れたくなるような絶妙な塩梅のボケ具合に、思わず唸りたくなるでしょう。
伊達の演じる店員のボケや台詞は超マイペースで要領を得ないものではありますが、観ている誰かが傷つくような差別的な言葉や中傷を含まず、観客や視聴者は安心した気持で笑えるのも大きな特徴です。
この「優しい笑い」が、サンドウィッチマンの爆発的な人気や好感度の高さにつながっていると言えます。
ひと昔前は誰かの容姿を否定したり、いじったりするような類のギャグが多くの視聴者に抜群にウケていた時代もありました。
しかし、徐々に視聴者たちは「誰かが傷つくことで成立する笑い」ではなく、サンドウィッチマンの芸風のような「誰も傷つけない優しい笑い」を求めるようになってきたのではないかと考えさせられます。
また、伊達と富澤はラグビー部出身ということもあり体格も風貌もいかついですが、その実性格は穏やかで、地元を大切にしており、ボランティア活動なども積極的に行っています。
そういった見た目とのギャップとも言える部分も、彼らが幅広い年代から得ている人気の理由の1つなのかもしれません。
サンドウィッチマンから学べる成功の秘訣とは?
サンドウィッチマンは足しげく地元の宮城に通い、昔から続けている地方番組で街角インタビューを行ったり、被災地へのチャリティー活動を精力的に行ったりしています。
そういった地道な活動を長きにわたって続けていることも、好感を持たれている要因になっているでしょう。
最近ではTBSラジオでラグビーW杯を応援する番組に出演して、2人のラグビー愛を炸裂させており、昔から続けてきたことを現在の活動に生かして視聴者を楽しませています。
また、本業のお笑いでは綿密に練られた切れ味の鋭い「優しい笑い」を武器に、視聴者と近い距離間を感じさせるような内面や雰囲気を持っていることが多くの年代のファンの心を掴んでいます。
このようなサンドウィッチマンの活動や特徴を踏まえると、近年は圧倒的なオーラやカリスマ性を感じさせるような尖った芸人よりも、親近感が湧くような芸人を視聴者は強く求めているのかもしれません。
彼らの鋭いセンスを感じさせる「優しい笑い」や、ファンとの距離が近い地道で堅実な活動から、今の時代で成功する秘訣を多く学べることでしょう。
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