世界最高齢のゲーム音楽家!ドラクエシリーズの楽曲を手掛けたすぎやまこういちとは
ゲームが大好きな方はもちろん、あまり詳しくはないという方でも、誰でも一度は「すぎやまこういち」の名を聞いたことがあるのではないでしょうか。
「すぎやまこういち」は、日本のみならず世界中で愛されているゲーム「ドラゴンクエスト」通称ドラクエシリーズのゲーム音楽を手掛けた人物です。
また、ドラクエシリーズ以外にも数多くのCM音楽を手掛けるなど作曲家や指揮者として活躍しており、2021年9月に御年90歳で亡くなるまで精力的に活動していました。
今回は、ゲーム音楽のパイオニアともいえる「すぎやまこういち」氏の生い立ちをはじめ、実績や経歴をご紹介していきます。
Contents
すぎやまこういち氏の生い立ち
まずは、すぎやまこういち氏の半生から振り返っていきましょう。
【プロフィール】
名前:すぎやまこういち
生年月日:1931年4月11日
出身地:東京都台東区
学歴:東京大学教育学部教育心理学科
職業:作曲家・編曲家・指揮者
すぎやまこういち氏の本名は「椙山 浩一(すぎやま こういち)」です。
漢字で書くと読み間違いが多いとの理由から、ひらがな表記にしたそうです。
学生時代のすぎやま氏
幼い頃より祖母や両親の影響もあり、音楽に親しんでいたすぎやま氏は、小学生のころから鼻歌で作曲を始めるようになり、高校時代は入学した高校で音楽部を創立するなど、音楽漬けの日々を送ります。
卒業後は音大への進学を希望していましたが断念し、東京大学に進みます。
音大を諦めた理由については、ピアノが弾けなかったという話もあれば、お金がなかったからという話もあります。
東大の理科Ⅱ類に進学したすぎやま氏ですが、もっと音楽活動と遊びに力を入れたいとの理由から、教育学部に転学し、1年留年しつつも無事に卒業します。
フジテレビに入社
大学卒業後はフジテレビに入社し、ディレクターとして番組制作に携わり、数々の人気番組を世に送り出します。
しかし、ディレクターの仕事と並行し作曲も続けていたすぎやま氏は、フジテレビを退社し、作曲家として歩むことを決意します。
ドラゴンクエストのゲーム音楽を作曲
フジテレビを退社後、作曲活動に専念したすぎやま氏は、特撮音楽やアニメ音楽など幅広い音楽を手掛けるようになります。
そして、ドラゴンクエストのゲーム音楽を手掛けたのをきっかけに、ドラクエの作曲家として一躍有名になったことで、以降はゲーム作曲家として活動の場を広げていきます。
すぎやまこういち氏が手掛けた主な作品
ドラゴンクエストシリーズの全楽曲を手掛けたすぎやまこういち氏は、2016年に「世界最高齢でゲーム音楽を作曲した作曲家」としてギネス記録に認定されています。
また、日本の勲章の一つである旭日章をはじめ、文化の向上発達に関し顕著な功績を残した人物に贈られる称号、文化功労者に選出されています。
ここでは、すぎやま氏が手掛けた主な作品を紹介します。
【ゲーム音楽】
・ドラゴンクエストシリーズ(シリーズ内に使われる曲のほとんどを作曲)
・風来のシレンシリーズ
不思議のダンジョン2 風来のシレン
不思議のダンジョン 風来のシレン2 鬼襲来!シレン城!
不思議のダンジョン 風来のシレンGB 月影村の怪物
・ジーザス
・ジーザス2 など
【アニメ】
・小鹿物語 THE YEARLING 主題歌・BGM
・科学忍者隊ガッチャマンⅡ 主題歌
・劇場版科学忍者隊ガッチャマン BGM
・まんが世界ばなし 主題歌
・魔法騎士レイアース 音楽監修 など
【映画】
ゴジラ対ヘドラ 挿入歌
ゴジラvsビオランテ BGM
地獄の虫 主題歌・BGM
・リトル・シンドバッド 小さな冒険者たち BGM など
【楽曲提供】
・西城秀樹/「あの愛をふたたび・いつも二人で」
・ザ・ピーナッツ/「恋のフーガ」「ローマの雨」
・キャンディーズ/「ハート泥棒」
・柏原芳恵/「恋はマシュマロ」「迷い子天使」「ひとりごと」など
【CMソング】
・久光製薬/サロンパス
・日清食品/日清 面職人
・大塚製薬/ポカリスエット
・コカコーラ/コカ・コーラ
・ロッテ/小梅、小夏 など
【その他】
・東京競馬場、中山競馬場で使用されるファンファーレ
・「ザ・ヒットパレード」のテーマ曲
・「クイズ・ドレミファドン!」のテーマ曲など
すぎやま氏は、ゲームのみならず、アニメの主題歌やBGM、テレビ番組のテーマ曲など様々な楽曲を制作しています。
中でも、CM曲に関しては2,000曲以上手掛けており、日常生活ですぎやま氏の音楽に触れたことのない方はいないといっても過言ではないでしょう。
すぎやまこういちの手掛けた作品の評判は?口コミをご紹介!
ここまで様々な作品の楽曲にすぎやま氏が関わっていることをご紹介してきました。
しかし、ゲーム好きの方にとっては「すぎやまこういち」といえば「ドラクエシリーズ」の印象が最も強いのではないでしょうか。
2021年に開催された東京2020オリンピックで開会式の入場行進曲として流れたすぎやま氏作曲「序曲:ロトのテーマ」は、大舞台の幕開けにマッチしていると国内だけでなく国外でも大きな話題を集めました。
また、ドラゴンクエストの世界を壮大なオーケストラで楽しむコンサートは、全国各地で開催され、すぎやま氏が亡くなった今でも人気のプログラムの一つです。
そこで、最後にすぎやま氏の音楽に対する口コミや評判をご紹介しましょう。
“去年、この本を買いました。本当に面白く読み応えがあり、枕元に置いて何度も読んでいました。今でもパラパラと好きなページを見ることが多く、ずっと枕元に置いています。
すぎやまこういちさん、ドラゴンクエストの音楽のファンの方は、絶対に読んで損はしないと思います。
すぎやまさんは、ドラゴンクエスト35周年のメッセージで「みなさんの心の応援団になりたい」と言っていました。
これからも辛い時はこの本を開いたり、ドラクエの曲(私は特に「そして伝説へ」が好きです)を聞いて、背中を押してもらおうと思っています。”
引用元:https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/R2BQBSKRCSGFY/ref=cm_cr_arp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=4757550464
2016年7月に発売された「ドラゴンクエスト30thアニバーサリー すぎやまこういちワークス~勇者すぎやんLV85~」への口コミです。
作曲家「すぎやまこういち」の活動歴やドラゴンクエストの楽曲解説をはじめ、すぎやま氏の音楽論やプライベートにも迫った一冊です。
読み応えがあるので、ドラクエファンなら買って損はないはずです。
“未だに根強いファンを誇り、ドラクエの最高峰と言われる3。随所に絶妙のタイミングで流れるBGMが、人気を更に高めたと思います。
ドラクエはどれも、甲乙つけがたいほど素晴らしい曲が多いのですが、3には一度聴いたら忘れられない曲が多いです。
有名な<ロトのテーマ>や、透明感がありどこか物悲しく、けれど美しい<おおぞらをとぶ(ラーミアのテーマ)>などは、ドラクエ屈指の名曲と言われています。
心に染みる名曲の数々を、あなたも聴いてみませんか?”
引用元:https://www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/RPFIXK79HA9OV/ref=cm_cr_arp_d_rvw_ttl?ie=UTF8&ASIN=B002AJW39K
すぎやまこういち氏とロンドン・フィルハーモニー管弦楽団による「交響組曲「ドラゴンクエストIII」そして伝説へ・・・」への口コミです。
ドラゴンクエストシリーズで根強い人気を誇るシリーズ第3作の楽曲をオーケストラサウンドで収録した今作は、ドラクエファンも納得の一作です。
すぎやま氏の楽曲を聞いてみたいという方にぜひおすすめです。
まとめ
ここまで、ドラクエシリーズのゲーム音楽を手掛けた「すぎやまこういち」氏について、その人物像や実績、そして作品への口コミを紹介してきました。
ドラクエの楽曲はもちろん、CM楽曲やアニメ音楽、そして東京競馬場や中山競馬場で流れるファンファーレなど、すぎやま氏の生み出した楽曲の数々は、国内外問わず多くのファンから今なお愛され続けています。
すぎやま氏の残した音楽は、これからも多くの場面で私たちを楽しませてくれることでしょう。
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