有名映画監督たちの言葉から「働き方」のヒントを得る

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クリエイティブで革新的な映画の数々を送り出している映画監督は、アイディアを広げていく構想力に長けている人が多いです。特に有名映画監督として活躍する人物は多くの人に愛される作品にするために、作品に対して深く考える必要があります。

さらに、映画に携わる責任者として全スタッフに指示を出していかなければ、良い作品は完成しないでしょう。その作品や関わる全ての人に対する愛情は、私たちでも参考になる考えとして、社会に役立つことが多くあります。そこで今回は、有名映画監督達の言葉から学ぶ、働き方のヒントについてご紹介していきましょう。

 

有名映画監督にはどういった人が多いのか?

自分の思い描いていることを作品として手掛ける映画監督は、自分の作品として形にしたいと思う人が多いです。映画監督になりたいと思った理由として、上記のことが頭に浮かぶ人も多く、映画監督は自分の世界観を表現したいと考えています。

そんな映画監督ですが、最高の映画を完成させるために必要となる、専門的技術や知識を習得するだけでは映画監督は務まりません。優れたアイディア・構想力、そして人間性がなくては有名な監督になることはできないでしょう。監督は作品の全てを理解しなくてはなりません。

1つのセリフであっても、言葉の微妙なニュアンスやアクセント、話し方まで多くのことが作品の出来を左右します。映像も同じように、表情や動き、見せ方など様々な視点から深く考えて作品を追及していきます。しかし、このようなアイディアは監督であっても急に生み出せるわけではありません。

映画監督になれる人は常日頃、新しいことや面白いことに対してアンテナを張っています。様々なことにアイディアを出せる癖をつけていっているので、自分自身で発見と構想ができるようになってきたのです。そして、映画監督は多くの人間と協力して作っていくので、人間性が優れているとも言えます。スタッフに出す指示は出し方によって上手く相手に伝わらない場合もあります。

また、役者の力を引き出すために怒らなければいけないなど、ただモノづくりを行うにしても映画監督は抱えているものが大きく、苦悩も多いのです。これに加えて映画制作会社やプロダクション側との交渉が入ってくるので、なかなか一筋縄にはいきません。これら全ての業務をこなさなければいけないのが、映画監督の仕事です。

とてもじゃないですが、人間性に優れていなければやり続けることはできないでしょう。関係者をまとめて引っ張る映画監督は信頼度が高く、多くの人からも注目を集めます。時には強い言い方をしてしまう時もありますが、チーム一丸となって作品を作る姿勢には、多くの人の働き方にも役立てるべきようなことが多くあるのです。

 

有名映画監督の言葉から働き方のヒントが判る

記録的なヒットを残す有名映画監督は、周囲と一緒になって作り上げた努力を称えられるほど、社会の働き方を見直すにはなくてはならない存在です。ここからはある3人の有名映画監督のインタビューから働き方について考えていきます。

 

新海誠

アニメーション映画『君の名は。』を興行収入250億円と大ヒットを成し遂げた新海誠監督は、2019年には新作として『天気の子』が公開され、さらに話題となった人物です。新海監督は『天気の子』を制作するにあたって色んなことを考えたそうです。

『君の名は。』が公開された2016年以降、季節の移り変わりが激しくなり、猛暑や大雪、そして雨と天候によってたくさんの危険が生じていました。その中でも特に雨は、災害として甚大な被害を及ぼしています。

新海監督の最新作『天気の子』は、天気が大きく関係してくる映画です。『天気の子』を制作するにあたって、新海監督の特徴でもある細かく模写されたリアルなアニメーションはできるだけ美しく描いた方が魅力的に見えると思っていたそうです。

前作となる『君の名は。』でも、災害のシーンが出てきます。災害によって亡くなった人を時間軸が違う世界に生きるもう一人の主人公が、災害の被害をなくそうと未来を変え、結果的に災害での被害を抑えようとする映画です。

死者は0人という結末や、2人の主人公が作り出すストーリーに多くの人は感動したのですが、中には批判的な意見として「災害をなかったことにしている映画だ」とも言われてしまいます。この意見に悩んだ新海監督は次回作は批判されない映画を作ろうと考えたそうです。

しかし、そんな映画を作ってしまっては自身の想いが反映されない映画だと気付きました。自分が、そして周りが本意で作りたいと思っているのは、批判から逃れるための映画ではなく、むしろ批判され賛否が分かれるくらいのものでなければ、作る喜びを感じないと思ったのでしょう。

その考えは制作スタッフにも伝わり、1つのベクトルに向かってみんなで一丸となって制作していけたのだと思います。そして、批判をされる映画を作ると唱え制作した新海監督最新作『天気の子』は、公開日から18日間で興行収入60億円を突破する程の勢いを持って、多くの人の心を掴み、賛否両論がある理由からかSNSでは『天気の子』を話題に挙がっています。

 

是枝裕和監督

是枝裕和監督は、『誰も知らない』『そして、父になる』『万引き家族』など、数多くの作品を手掛けてきました。『万引き家族』はカンヌ国際映画祭の中でも最高賞のパルム・ドール賞を受賞し話題を集めました。是枝監督は子ども置き去り事件や新生児の取り違え事件、年金の不正受給、万引きなど決して許されない事件を数多く題材にしてきました。

是枝監督は“虐待や、万引きや年金の不正受給や。それを批判するのはたやすいが、その人の背景に何が横たわっているのか。自分はそこを想像したい”と語っています。批判されることばかりの事件を題材にすることは、正義感を示すために映画作りを楽しんでいると思われてしまうことでしょう。

しかし、そんな感情を抱いているわけではない是枝監督は「自分が撮りたいものを撮る」という姿勢を貫き、自分の価値観を非常に大切にしている人物だと分かります。この考えは、働く人の仕事への姿勢に何らかの影響を与えることでしょう。多くの人が試さない問題だからこそ、やりがいを感じ挑戦を楽しめるのではないだろうかと考えさせられます。

 

行定勲監督

『世界の中心で、愛をさけぶ』を手掛けた行定勲監督は、新作『ナラタージュ』の制作後のインタビューでこのようなことを語っています。

僕らはプロとしてやり続けたいから、お金のことはもちろん、観客に対しても人生においての教訓や、喜びや悲しみを持ち帰っていただくということに意識的でいなきゃいけない。でもそれを意識する前に、内輪で『天才!』とか『傑作!』とか褒められちゃうとそういう意識が育たないんじゃないですかね。

行定勲監督は、以前に制作した映画の宣伝に「傑作」と書かれそうになったことに対してとても怒ったことがことがあるそうです。こうして自分の作品を自分で傑作とは言わない謙虚な姿は、多くの人が行定監督についていきたくなるような魅力を持っているのでしょう。

約20年間多くの映画を作りだしてきた行定監督の最新作『ナラタージュ』では、原作の映画化の権利を10年間持ったまま焦りを感じながら撮影に挑んでいます。ただ、この長き10年に渡って作品を観察する行定監督は、10年間で移り変わる役者から作品にあった人を選び抜いて作ったのです。作品の配役にこだわる姿も特徴的な行定監督は、多くの人にも学ぶべきだと言える存在です。

映画監督という仕事は並大抵の人間ではこなせない仕事です。その中から特に優秀な映画を作り出す有名映画監督には独特な考えであったり、多くの人の心に届くような発言を聞くこともできます。ぜひ、これからの活躍に注目しながら、監督達のその作品に対する思いを探ってみてはいかがでしょうか?さらに映画を楽しくさせ、日々の働き方に影響を与えられることでしょう。

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