自動販売機に欠かせない仕事!自販機オペレーター業を徹底解説

普段何気なく利用している自動販売機ですが、どの自動販売機も人の手によって管理され、快適に利用できるように運営されています。
自動販売機の運営をしているのは、自販機オペレーターです。
今回は、自販機オペレーターの仕事内容や大変と言われる理由などを徹底解説していきます。

当サイトから掲載を打診し、ライティングをしています。

自販機オペレーターには2つの種類がある

自販機オペレーターは、自動販売機の設置、商品の補充、自動販売機のメンテナンス、売上代金の回収などを行う事業のことを指します。
そんな自販機オペレーターですが、実は「専業オペレーター」と「兼業オペレーター」の2種類があります。

・専業オペレーター
専業オペレーターは、商品を製造せず、飲料メーカーの商品を仕入れるタイプの自販機オペレーターです。
設置場所の所有者と契約を交わし、自販機の管理や運営を行います。
設置場所は屋内をメインとしてきましたが、近年では屋外での展開も多くなっているようです。
専業オペレーターの強みとしては、1つのメーカーにとらわれず、多種多様な商品を取り扱える点が挙げられます。
ちなみに専業オペレーターのパイオニアはナショナルベンディング社です。

・兼業オペレーター
大手飲料メーカーが所有する自動販売機で自社の商品を販売する形態を兼業オペレーターと言います。
販売経路の拡大、広告宣伝のために手掛ける事業であることから、兼業オペレーターと呼ばれています。
専業オペレーターとは異なり、自社の商品がメインとなるのが特徴です。
例としては、コカ・コーラグループやサントリー・ペプシグループが挙げられます。

自販機オペレーター業の仕事内容

自動販売機に関するあらゆる仕事を担っていることから、手掛ける業務も幅広いです。
自販機オペレーターの仕事は、「ルートセールス」「営業」「自動販売機の設置や整備スタッフ」の3つに分けられ、それぞれ担う業務が異なります。
それぞれ具体的に見ていきましょう。

・ルートセールス
まずは、ルートセールスが行う業務を見ていきましょう。
ルートセールスは、ルート営業と呼ばれることもありますが、基本的には既存の取引先とのやり取りになるのが特徴です。

【商品の補充】
街中で見かけることもある自動販売機への商品の補充は、ルートセールスが行っています。
商品を乗せたトラックで自動販売機が設置されている場所を定期的に巡回する業務です。

【商品の選定】
自動販売機は、設置場所によって求められている商品が異なります。
例えばランニングコースのある公園では、スポーツドリンクやサッパリとした後味の飲料が豊富だと便利です。
反対に、清涼感のない甘い飲み物ばかりを採用している自動販売機には魅力を感じません。
このように、周辺環境などから適切な商品を選定するのもルートセールスに欠かせない業務なのです。

【POPの設置】
「100円自販機」「当たればもらえる!」「新製品」など、自動販売機をよく見ると、多種多様なPOPが設置されているのが分かります。
このPOPを貼り付けているのは、ルートセールスです。
自動販売機を目立たせることで購買意欲を高める狙いがあるため、POP設置も売上に欠かせない業務の1つとなっています。

【清掃】
自動販売機はもちろん、その周辺を清掃することも大切な業務です。
清潔感のない自動販売機はいくらPOPで装飾しても清潔感がなく、購買意欲をかき立てられません。
また、外気との熱交換で商品の温度をコントロールしていることから、通気口が詰まると故障につながるおそれがあります。
設置場所の所有者の満足度を向上させるためにも、定期的な清掃が望ましいのです。
ちなみに、自社で空のペットボトルや空き缶などの回収を行う業者もあります。

【売上金の回収や管理】
各自動販売機の売上金を回収するのもルートセールスの業務です。
設置場所の所有者から売上金を回収し、その後の管理も行います。
つまり、所有者との定期的なコミュニケーションも求められるということになります。

・営業
次は、営業が行う業務内容です。

【新規開拓営業】
自動販売機の設置を提案し、設置まで結びつける業務です。
設置をすると言っても、顧客のニーズや抱えている問題などは多種多様であるため、一人ひとりの要望に沿った提案をする必要があります。

【設置のための準備】
設置交渉が成功した場合、設置をするための準備も営業が行います。
自動販売機の手配はもちろん、商品の受注も営業の仕事です。

【ルートセールス管理】
ルートセールスの管理も欠かせない業務です。
ルートセールスのスキルを向上させたり、問題を解決したりします。
これは、営業の効率化にもつながってくるため、新規開拓営業と同様、重要な仕事の1つと言えます。

・自動販売機の設置や整備スタッフ
次は、自動販売機の設置や整備スタッフが行う業務です。

【自動販売機の設置】
自動販売機の設置は、小型クレーン車を用いて行います。
クレーン車運転士免許や玉掛け免許を持っているスタッフが安全第一で行う作業です。
設置はもちろん、引上げや移動といった業務も担っています。

【自動販売機の整備】
自動販売機調整技能士という資格を持つスタッフが自動販売機の整備を行います。
修理に加え、保守点検も欠かせない業務です。
難易度の高いトラブルに見舞われることも少なくありません。

自販機オペレーター業は大変?その理由とは

自販機オペレーター業を手掛ける会社の口コミを見て、「大変そうな仕事」という印象を持った方は多いでしょう。
しかし、口コミを見たり業務内容を知ったりしただけでは、具体的に何が大変なのか分かりづらいかもしれません。
ここからは、自販機オペレーターが大変と言われる理由を徹底解説していきます。

・体力勝負な部分がある
特にルートセールスは、「商品を担ぐ、補充する」を繰り返すことになるため、体力が必要です。
しかし、現在はこの作業を効率化させるための様々な技術が開発されており、無駄な体力を使う必要がなくなるのではないかと期待されています。
そうなれば、より効率的に巡回できるようになり、ルートセールスにおける様々な欠点が改善される可能性が高いです。

・時間との戦い
ルートセールスは、自分が担当するエリアを巡回するのが基本です。
時間内に回り切れるスケジュールになってはいるものの、渋滞などが起これば、当然時間は押してしまいます。
結果的に予定通りに行かない、退社が遅くなってしまうといったケースも起こり得るのです。
これに関しては、仕事に慣れてくればより計画的に動けるようになるため、あまり大変さを感じないという口コミが多く見られます。

・コミュニケーション能力が必要
営業やルートセールスは、顧客とのコミュニケーションが求められるシーンが多いです。
営業であれば、コミュニケーション能力がなければ成果を出すことも難しいでしょう。
ルートセールスが関わるのは既存顧客であるものの、新商品の提案などを受け入れてもらうためにも良好な関係を築いておくことが欠かせません。
このように、コミュニケーション能力が求められる点も自販機オペレーター業が大変と言われる理由だと言えます。

今回は、自販機オペレーター業の種類や業務内容、大変と言われる理由を解説しました。
自販機オペレーター業は、目立つ仕事ではないものの、街の人を支えるとても重要な仕事です。
技術の発達によって労働環境が改善しつつあるという点も踏まえると、魅力あふれる仕事と言えるでしょう。

 

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