IT業界の風雲児、家入一真から探る起業家が20代にすべきこと
IT業界の風雲児とも称されている「家入一真」という人物をご存知ですか?
彼は起業してから当時史上最年少でJASDAQへの上場を果たし名が知られていきました。
そんな家入一真氏とは一体どういった人物なのでしょう?
また、家入一真氏がこれから起業家を目指す若者に伝えたいこととは何なのでしょうか?
今回は家入一真氏の人物像から彼が若者に向けて伝えたいことまでご紹介していきたいと思います。
家入一真氏について興味があり調べている、現在起業を目指しているという方はぜひ参考にしてみてください。
家入一真という人物について
29歳という若さで起業した家入一真氏は、史上最年少でJASDAQ上場を果たし一躍有名人となりました。
地元福岡に起業した当初は株式会社paperboy&co.の代表取締役でしたが、その後退任し連続起業家として様々な業種のベンチャー企業に参画します。
起業を始める前までは芸大に進学し芸術に触れた生活を夢みていましたが、資金不足によりアートへの道を途中で断念せざるを得ませんでした。
そこから彼が最初に目をつけた事業はレンタルサーバー会社です。
当時は法人向けの運営会社しか存在しなかったのですが、家入一真氏は個人向けの会社を始業するという新しい視点に着目する才能が開花されます。
そしてモノづくり集団である「Liverty」やクラウドファンティング型学氏支援プラットホーム「Studygift」の代表として組織を広めていきました。
一度はお金を散財させてしまうことや、都知事選出馬前に落選するという苦境もありましたが、現在はシード向けのベンチャキャピタル「NOW」の創設者となり、起業家育成にも力を入れています。
また、2011年から創業開始したクラウドファンディング「CAMPFIRE」の代表者として起業家を目指す20代から注目される存在です。
20代は何をすべきか?
家入一真氏は「起業したい」という目標があっても、それをうまく言語化できないことでビジネスの集団を作れなかったという経験を持っています。
しかし、新しく仲間や組織を作りたいのであれば、まず自分から人に与えることを徹底すれば自然に手を差し出してくれる人が現れると彼は言っています。
自身も「これをしたらあの人は喜んでくれるだろう」「きっとあの人だったらこうしてくれるはずだ」と身近な人の顔を思い浮かべながら手紙を書きとめるような気持ちでビジネスを作りあげてきたようです。
そういった感覚や捉え方で仕事と向き合っていると伝えたいことを言語化できるようになります。
これは起業だけに限らず全てのことに共通することですが、目の前にいる大切な人に喜んでもらおうという気持ちや行為は、必ず成功へと導いてくれるので大切にしてほしいと彼は切実に願っています。
そして、新しいことを始めるにはある程度の予算や人員が必要です。起業するにあたり必要な予算や人員が足りない場合は、今できることをやるのみです。つまり、「ない」ことを嘆くよりも何か行動に移せることはないか探すべきだと彼は言っています。
若手起業家は一見華やかなイメージがありますが、彼を含めほとんどの成功者が地味な努力を積み重ねているのです。
変えることのできない外部環境を気にするより「まずは自分ができることを行動してみる」これに尽きるのではないかと彼は言いたいのではないでしょうか。
どんなに困難な状況に陥ったとしても、成功するまで諦めずに打席に立ち続けていればいつか必ず現実化します。
起業を始めようとする多くの人達は、最初から成功を掴もうと必死になってしまいますが、これは初打席でホームランを打とうとしているようなものです。
確立としてはかなり低いことは確かですし、成功したからといってそれが維持できるとは限りません。
起業できてもうまくいかないことや様々な困難に直面する場面は必ずやってきます。
そうなった時、下積み時代にどれだけたくさん苦労や努力をしてきたかで壁を乗り越えられるかどうかが決まってくるのでしょう。
関連著書について
いつか自分も家入一真氏のように起業をしたいと思う人は、日々の仕事の中で彼が取り組んできた心掛けを意識してみることが大切です。
さらに彼の著書を参考にするといった方法も成功への近道となるのではないでしょうか。
ここでこれまで出版してきた家入一真の著書をご紹介します。
「新装版こんな僕でも社長になれた」…(2007年)
「もっと自由に働きたい」…(2012年)
「お金が教えてくるたこと」…(2013年)
「15歳から、社長になれる」…(2013年)
「バカ、アホ、ドジ、マヌケの成功者」…(2013年)
「ぜんぜん気にしない技術」…(2013年)
「僕らの未来のつくりかた」…(2014年)
「世界が変わる時、変えるのは僕らの世代でありたい」…(2014年)
「我が逃走」…(2015年)
「さよならインターネット」…(2016年)
「なめらかなお金がめぐる社会」…(2017年)
2017年に出版した「なめらかなお金がめぐる社会」では、家入一真氏が20代起業家に向けた「新しいお金のあり方」や「経済の姿」などを伝えています。
小さな助け合いによって初めて集団ができ、恩送りの社会こそが次世代の新しい姿を生み出すきっかけになります。
今までの資本主義を覆すような時代の行き方をこれからの世代の人達が形成していくことによって、お金のめぐりも滑らかになっていくという内容を伝えている著書です。
家入一真と関連の深い企業
ここまで家入一真氏という人物がどのような経緯で起業をしたのか、そして自分と同じように20代で起業家を目指すチャレンジャーに向けて、起業を成功させるためのアドバイスなどを紹介してきました。
ここでは、数々の著書を出版した家入一真氏がどのような企業と親交があるのかまとめていきたいと思います。
・株式会社カヤック
株式会社カヤックは、神奈川県鎌倉市に本社を置くWeb制作会社です。
通称「面白法人カヤック」と呼ばれています。
家入一真氏はカヤックの代表取締役兼CEOの柳沢大輔氏と交友があり、1998年8月に合資会社として設立しました。
「つくる人を増やす」という経営理念をもとに、サイコロを振って給与額を決めたり社員の似顔絵を乗せた漫画名刺を採用したりするなど、独特なユーモアのある会社としてテレビ番組で紹介されたことがあります。
・株式会社ドリコム
株式会社ドリコムは、東京都目黒区に本社を置くソーシャルゲームの開発や提供をメインに行っているIT企業です。
以前は京都市に本社がありましたが、2006年に東京証券取引所マザーズに上場したタイミングで東京に本社を移しました。
代表取締役社長の内藤裕紀氏は情報通信月間総務大臣表彰を受賞し、起業に関する講演を行っています。
家入一真氏はこの他に、起業してから間もなく元GMOの代表取締役の健太郎氏や元ライブドア社長である堀江貴文氏との交流もあり、GMOグループに入った時期もありました。
このように企業の代表者との深いつながりがあったことも、起業を成功させることができたかっけになっているのでしょう。
まとめ
今回は家入一真という人物を初めて知った人に対しても、彼がどのような人物であるかご紹介してきました。
起業家として成功している数多くの人は、多くの実績や成功事例をどれだけもっているかを重視すると家入一真氏は言っています。
しかし、彼にとって大切なことは「自分が持っている弱みをどれだけ公にできるか」という部分です。
一度人生において挫折を味わってしまった人は、それをコンプレックスとして抱えこむのではなく、どんどんさらけ出していくダメアピールが重要だと伝えています。
「ダメなやつだな」と言われながらも少しずつ成長していくことで、無敵な人間になれるということです。
彼はそのことを若い頃に経験し、起業することを決意しました。
どんなに上場企業の社長になっても、億万長者になっても10代の頃に経験した心の溝は埋まりませんが、その苦労があったからこそ今の自分がいるのだということを忘れていません。
いつか起業したいと思っている人は、家入一真氏のように「自分の居場所をつくる事業」に注目してみてはどうでしょうか。
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