個人投資家たちがモチベーションを上げる「格言」

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世界を代表する投資家は、この世に数多く存在しています。投資をする上で大切なのは自身のモチベーションを高めることです。そこで今回は、個人投資家の間で「納得できる!」と思うような格言をまとめてみました。

「売り買いは腹八分」

この名言の意味は2通り存在します。1つは「投資で最大限の利益を得ようと最安値で購入したり、最高値で売ろうとしたりすべきではない」という考えです。仮に最安値で購入し最高値で売ることができれば、確かに大きな利益が獲得できるかもしれません。しかし、その理想が現実になるかと問われれば、非常に厳しい状況になるでしょう。投資では複雑に絡みあったいくつかの要因が相場を形成しているため、これらを全てクリアし最安値と最高値を予測することは不可能に近いからです。相場が最高値圏にあるのはほんの短期間で、これを逃してしまえば相場は急落してしまいます。このような現象は投資が行われる上でしばしば起こります。ですから、「まだ下がるかもしれないけれど、十分割安になっている」などというところで満足し、売り買いするのが賢明だと言えるでしょう。

そしてもう1つは「投資は余裕資金で行う」という意味です。世間の間で投資が怖いと思われている理由の1つに「投資で破産してしまう」といった事例があがります。これは全財産を投資にかけてしまった例で、生活資金にまで手を出してしまったことでこのような事態に陥ってしまったという体験談です。投資は余裕資金で行うことが鉄則で、自分の人生をかけてしまう程熱くなってしまうのは身の破綻を招いてしまうことになるでしょう。「この投資で失敗したら全ての財産を失ってしまう」という状況で投資を行った場合は、市場環境を冷静に分析することができません。強いプレッシャーの中で投資を行うのは悪手としか言えないでしょう。投資は生活に困らない程度の資金で行うことである程度のバランスを保つことができるのです。

「もうはまだなり、まだはもうなり」

この格言は「相場は自分が予測した通りにはなかなかいかないものだ」という教えを意味しています。大きく伸びてきた相場や落ちてきた相場などに対し「ここまで上がれば十分だ」と思うものですが、さらに水準が上がったり下がったりすることも多々あります。引き際の見極めは非常に重要で慎重さも必要ですが、一個人の気持ちと相場は行き違いが生まれやすいものです。「もうはまだなり」と「まだはもうなり」は表裏一体で、微妙な相場の変化に対し、自分なりの独善的な判断をしてしまうことがいかに危険であるかということを説いています。特に自信を持って「もういいだろう」「まだだろう」と思って挑む時が一番危険ですから、一度冷静に相場を見つけることが大切です。欲張りすぎて視野が狭くならないよう気をつけましょう。

「相場は明日もある」

相場は毎日変動し続けいつでも入れるため、目先の相場に惑わされて焦って売買してはいけないという格言になります。特に急騰している時は「今すぐ買わないともっと上がってしまい利益がなくなる」と思いがちです。しかし、こういった時期に飛びついてしまうと高値掴みになってしまうことがよくあります。実際、株価が上がる時は1日くらい遅れを取ってもそれほど大差はありません。逆に大勢が一斉に食い付いている時の方が不自然なタイミングと言えます。相場は明日もあるので、絶好のタイミングで買うためにじっくり機会を伺い余裕をもって購入するようにしましょう。

「遠くのものは避けよ」

この格言の意味は「知らないものには手を出すべからず」です。投資における格言として有名ですが、自分が興味のない商品やサービスにはできるだけ投資をしない方がよいというものです。どんなに株価が上昇していても人に説明できないような商品やサービスを提供している銘柄には手をつけない方が良いでしょう。裏を返せば、自身は投資家である前に一消費者として情報を入手しやすく自分で「良い」「悪い」を判断できる銘柄に投資をした方が良いということになります。類似の格言で「虫の好かぬ株は買うな」という言葉がありますが、これはよく知らないものは好きになれないという人の常を示した格言です。つまり、「苦手なもの」「知らないもの」など虫の好かぬものには手を出さない方が無難だということです。

世界三大投資家が残した名言集

続いては、世界三大投資家と呼ばれる人物達が残した名言をご紹介していきましょう。

・ウォーレン・バフェットの名言 「経営者が変わっても優位性が揺るぎない会社に投資する」

コカ・コーラが数十年後、どれだけの業績を上げるのかはある程度予測できるかもしれません。しかし、長期に渡り投資を続けた時、世界の企業としてリードできるかが確信できるかどうかといった目で見ることが大切です。どんな大手企業でも10~20年後に経営者が変わってしまうことは避けられません。そんな時、信頼できる会社はいつの時代もみんなから求められるものです。
投資先は、他社が模倣できないような優れた点を保つ企業を選ぶべきです。

・ジョージ・ソロスの名言「市場は常に間違っている」

市場に詳しい関係者は「世界の金融市場が無くなることはない」と断言していますが、それは間違いです。市場参加者の価値や判断は常に偏っていて、支配的な偏見は価格に影響を与えます。人より私が優れている点があるとすれば、それは「間違いを認められること」です。大多数の考えにはバイアスがかかっていて、間違えていることもたくさんあります。この大多数の意見をどれだけ懐疑的に捉えられるかが、ものごとの本質を見抜く糸口になります。そして、自分の間違いを認める強さこそが「○○に違いない」という思いこみを撤回することができるのでしょう。

・ジム・ロジャースの名言「投資家として成功したいなら、投資の神様といわれている人々の話を聞くよりも、歴史や哲学を学んだほうがいい。そのために欠かせないのが読書です。歴史書や哲学書から歴史的教訓に学び、ものごとに対する洞察力を磨く。そうすれば大局をつかむことができるし、将来の変化も予測できる。歴史は繰り返すのです。」

知識というものは読書することによって身につけることができます。しかし、誰でもできることなのに投資家の多くの方は実践していません。読書は歴史や哲学を学ぶための最良の教材ですが、同時に洞察力を磨くこともできます。相場の変化や、今後の見通しも読書によってある程度予測することができるでしょう。投資で成功している人の多くは、読書をとても重視しています。
上記でご紹介したウォーレン・バフェット氏やデビッド・ルーベンシュタイン氏もまた、1日に5、6時間以上の時間をかけて読書をしています。新しい著書に触れることで、常に学び続ける意欲も湧き起こるでしょう。

今回は、投資に関する格言をいくつか紹介してきました。投資の世界には多くの格言が存在しますが、特に投資で成功を遂げた著名人が残したフレーズは、根拠のない自信が湧き上がってくるものです。投資にこの格言をどう活かすかは人それぞれですが、相場局面で気持ちを落ち着かせる安心材料になるのではないでしょうか。格言の中で正反対の表現があるのは、逆もまた真なりという現れでもあります。どちらが正しくどちらが誤っているというよりも、状況判断によって自身で使い分けることも大切なポイントになるでしょう。

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