メハーゲン代表・浦崎忠雄社長はどんな人物?医療IT化に取り組む思いとは
人の健康や医療現場に貢献できる仕事がしたい方は必見です。
この記事では、メハーゲングループの代表を務める浦崎忠雄社長についてご紹介します。
メハーゲングループは医療機器商社や医療機器・ソフトウェアの開発などを展開する企業グループです。
自社の商品やサービスを通じて医療現場をサポートしています。
そんなメハーゲングループを浦崎忠雄社長はどのような思いを持って経営しているのでしょうか?
インタビュー内容を元に浦崎忠雄社長の思いや今後のビジョンを分析してみました。
浦崎忠雄氏の取り組みやメハーゲングループについて知りたい方は、ぜひご参考になさってください。
Contents
メハーゲングループと浦崎忠雄社長について
まずはメハーゲングループと浦崎忠雄社長についてご紹介します。
メハーゲングループとは
メハーゲングループは、9つのグループ会社で成り立つグループ企業です。
創業以来、医療機器の開発や販売を始め、医療用ソフトウェアの開発、新薬治験コーディネーターの派遣など幅広い事業を展開しています。
福岡を拠点にグループ会社を通じて、全国の医療現場をサポートし続けています。
浦崎忠雄社長の経歴
大学を卒業後、医療機器輸入関連企業に就職しています。
その後、医療機器の製造企業や医療機器輸入商社で経験を積み、1992年に福岡で独立します。
積極的にM&Aにも取り組み、9つのグループ会社、計520名の社員を率いるグループ企業へと成長させました。
浦崎忠雄社長は長年医療機器に関するサービスに携わっており、豊富な知見を有する人物です。
早期から医療業界のデジタル化に着目しており、先頭に立ってIT化やDXを推進しています。
浦崎忠雄社長の医療改革への思い
浦崎忠雄社長は、今の医療を改革したいという思いを強く持っています。
その思いは社名にも強く表れていました。
社名の「メハーゲン」はオランダ語の「Medisch Hervomingen」が由来します。
この言葉は日本語で「医療改革」の意味があり、日本人でもわかりやすく表現するために言葉を短縮してメハーゲン(mehergen)としたそうです。
インタビューで、浦崎忠雄社長は次のように述べています。
医療技術では、日本は世界でもトップレベルにあります。ところがデータ管理に代表されるような医療全般のDXに関して言えば、オランダや北欧のほうがはるかに進んでいます。
引用元:https://it-hihyou.com/recommended/日本の医療技術はトップレベルなのになぜdxは進ま/
日本の医療技術の水準は高レベルですが、デジタル化においては海外の方が前進しているようです。
誰でも一度は予約時間に病院へ到着したのに、診察から会計まで長く待たされたという経験をしたことがあるでしょう。
医療ITを上手く活用している北欧では、予約時間に向かえば少ない待ち時間で診察が受けられ、その後の会計も素早く終わらせられる体制が整っているそうです。
浦崎忠雄社長は、日本の医療現場をIT先進国に近付けるようにサポートしたい思いを社名に込めて事業を展開しています。
中小規模の病院こそ求められる医療IT
浦崎忠雄社長はインタビューで医療現場のIT化の必要性を強く訴えかけていました。
浦崎忠雄社長は本来のIT化のあり方として、以下のことを述べています。
今までは、大手メーカーによる大型のシステムばかりが注目されてきましたが、小規模のクリニックや個人経営の町の病院にも役に立つのがIT化のあり方だと思います。
引用元:https://it-hihyou.com/recommended/日本の医療技術はトップレベルなのになぜdxは進ま/
未だにカルテやレセプト作成などを手作業で行っている病院は多くみられます。
ITシステムを活用すれば作業の手間が軽減され、業務効率の向上につながります。
例えば、クラウド型の電子カルテシステムを導入すればクラウド上で患者の情報を一元管理することが可能です。
院内のパソコンやタブレットなどを通じて同時閲覧できるので、他の医師や看護師などとスムーズに情報共有して素早く連携が取れるなどのメリットがあります。
他にも医薬品や消耗品の供給・材工・加工までの物流を一元管理できるSPD(院内物流管理システム)、医療機関向けの経営支援システムなど便利なITシステムが生み出されています。
しかし、規模の小さい病院ほどITシステムの導入は進んでいません。
電子カルテについて言えば、大手の病院の6割ぐらい、中小では4割弱ぐらいにしか普及していません。
引用元:https://it-hihyou.com/recommended/日本の医療技術はトップレベルなのになぜdxは進ま/
中小規模の病院で電子カルテの導入が進まない理由には、コストの高さが導入の障壁になっていることが挙げられます。
電子カルテへの入れ替えや各部門システムとの接続に、数百万円や数億円もの多大な費用がかかるそうです。
さらに、システムを運用するための人材育成、常に安定した運用をするために人手が必要になるなど、様々なところでコストがかかります。
大手病院でも導入や入れ替えに苦労しており、中小規模となればそのハードルはさらに高くなると言えるでしょう。
しかし、ITシステムは大規模な病院だけのものではなく、中小規模の病院にも役立つものであるというのが浦崎忠雄社長の考えです。
メハーゲンでは中小規模の病院でも導入できるように、電子カルテシステムなど幅広いシステム・製品を可能な限り安価で提供しています。
クラウドの活用に慣れている若い医師が開業する際にも、メハーゲンの安価なシステムは選ばれているようです。
浦崎忠雄社長が考える今後のビジョン
メハーゲングループはまだまだ成長を続けるグループ企業です。
浦崎忠雄社長が考える今後のビジョンについて考察してみました。
ニッチ分野でのデジタル化・IT化への挑戦
私たちは医療用ロボットを開発することはできませんが、遠隔での手術の際に参照する画像を映し出すなどの付随する仕組みづくりには貢献できます。必要だけれど取り組まれていないニッチな分野でのデジタル化、IT化に挑戦していきたいと思っています。
引用元:https://it-hihyou.com/recommended/日本の医療技術はトップレベルなのになぜdxは進ま/
医療従事者不足が社会的な問題となっています。
また、地方によっては満足のいく医療を提供できない実情もあり、地域格差も問題化しています。
そこで求められているのが、オンライン診療など遠隔操作の医療です。
浦崎忠雄社長は、遠隔操作による診療が医療者不足に陥っている地域にとっての解決策になると見込んでいます。
大企業のように医療用ロボットの開発はできなくても、遠隔医療をサポートするシステムづくりには貢献できると述べています。
浦崎忠雄社長は、人手不足にある地域医療の手助けにつながることを信じて、あえてニッチな分野に狙いを定めデジタル化やIT化にチャレンジし続けるようです。
産学連携から社会実装の実現
今まで浦崎忠雄社長自身の経験や知識、医師からの相談を受けて新製品の開発を行ってきました。
最近は医師から一緒に研究したいという声がかかることが多く、共同開発する機会も増えているようです。
しかし、共同開発では商品化まで実現しない、企業側が儲からないといった失敗例も少なくないようです。
市場をつくってきちんとそこで収益が上がるものにしない限り、新しいテクノロジーは普及しないし患者さんの利益にもなりません。一緒にやることが企業にとってもインセンティブになりうるような研究なのか、つまりマーケットを知る者として、永続的にテクノロジーを提供し続けられるビジネスになるのかならないのか、はっきり発言することも企業の大事な役割だと思っています。
引用元:https://it-hihyou.com/recommended/日本の医療技術はトップレベルなのになぜdxは進ま/
どんなに先進的で技術でも社会実装されなければ意味がありません。
浦崎忠雄社長は、企業と医療現場、そして患者にとって本当にメリットがあるどうかを考えて、製品開発を進めています。
メハーゲングループは今後も医療従事者や研究者と協力しながら、本当に価値のある技術・製品の開発・提供に取り組むことでしょう。
まとめ
日本の医療技術はどんどんレベルアップしていますが、デジタル化・IT化が進んでおらず、非効率な現場がまだまだ存在します。
各企業がITツールで業務効率化や生産性の向上を図っているのと同じく、医療業界も今までのやり方からIT化・DX化が求められています。
浦崎忠雄社長は日本の医療現場も世界のIT先進国と近いレベルにしたいと思い、メハーゲングループを経営していることがわかりました。
メハーゲンの製品はすでに医療機関で活用されており、医療現場を陰ながら支えています。
今後も医療現場での働きやすさ、地域格差のない高品質な医療提供ができる体制を整えられるように、各グループ会社を通じてニーズのあるサービス・製品を届けてくれるでしょう。
必要性が高くも競合の少ないニッチ市場の開拓に力を入れているので、今後も着実な成長に期待されます。
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